びしょ濡れ 来て見て触って、富士通のお店

びしょ濡れ

とっていいのは写真だけ、残していいのはびしょ濡れだけ

この時期の京都の最大の関心事は五山送り火。
あと二日に迫り、かがり火が点る山々は何気なく活気づく。

基本的に観光案内的なモノが苦手だが、
なるだけ京都のリアル情報をお伝えする者としては、
ここは素直に「五山送り火」観賞スポットの
直前情報などと思い現地に赴くことに…。

先ずは東山如意ヶ嶽の「大文字」から始め、
右回りに紹介して行くことに…。予定では?

「大文字」の絶景ポイントは吉田山・神楽岡の山頂休憩広場。
山頂休憩広場は吉田神社廻り、
東側の神楽岡コースの登山道、真如堂廻り、
そして今回は上の吉田神社正面参道ではなく、

今出川通の北参道から登る事に…

初めてのこの道を選んだのは、
地図を見るとこの道が一番近そうに見えた?

入り口同様、登ってみると結構荒れている…

吉田神社廻り、真如堂廻り、神楽岡コースに比べて、
普段はかなり人通りがなさそうだ。

段差もキツク、老体の足腰には堪える。

歩くこと15分、ようやく山頂に!
その時、初老のロマンスグレーのご婦人が、
「この辺にモアンと云うカフェご存知でしょうか?」
今私が上がってきた道にはそれらしき店は無く、
おそらく神楽岡コースを上がってこられていたので、
「吉田神社方面に行けばあるのでは?」と確信が無いが伝えた。


?

山頂休憩広場は想像以上にちゃんとしているし、

東山如意ヶ嶽との構成が計算されている様な…
?

モニュメントらしき椅子?

こんな間近に「大文字」…
夜は上がってくるのは厳しいかもしれないが、
それ以上の感激があるかも?

これで次の観賞ポイントに行くつもりだったが、
モアンと云うカフェが少し気になり吉田神社方面へ…

この山頂広場はおそらく市の管理と思われるが、
余り手入れされていると思われない。

何か不思議な光景が開けているので…

おそらくこの石の椅子も、
前方の「大文字」を観るために…

来た道を少し戻り、
吉田神社方面に進むと…

これがご婦人が探していた「茂庵(モアン)」?

こんな所にこの様なカフェがあるとは驚き!

家に帰って調べてみると、
五山送り火の観賞スポットの穴場で、
両側の大きな窓から「大文字」「左大文字」、
更に「船形」「鳥居」を観る事が出来るらしい。

この右手の斜面には茶席らしい建物が…。

又、かってこの山頂には大正時代に一人の数奇者によって、
茶室8席、月見台、楼閣などの茶苑を築いていたらしい。

?

現在は田舎席、静閑亭の二席が残されていて、
気軽にお茶に親しんでいただける「月釜」を催しているとの事。

かれこれ二時間ほど吉田山山頂を徘徊した結果、
シャツもパンツも汗でびしょ濡れ。トホホ!
戦意喪失!これから五か所以上は回る予定だったが、
途中でアイスキャンディーを買って帰宅(笑)。

と云う事で、ここからは行く予定をしていた観賞スポットの
知っている範囲内の情報と以前撮った写真でご勘弁を!!
吉田山から続いては最大の人気スポット鴨川デルタ、
上の賀茂大橋からは迫力ある大文字と法の送り火が…

賀茂大橋から高野川の上流に高野橋、
堤防東岸からは北のほうに「妙」「法」、
南東方向に「大文字」が観えるらしい…。
そして鴨川デルタの賀茂大橋に戻り、
上賀茂神社の御薗橋に至るまでの鴨川上流の
出町橋→葵橋→出雲橋→北大路橋→北山大橋→上賀茂橋の
各橋と堤防は全て観賞スポットに…

これは葵橋から上流を望む…

そして最後は大文字、妙法、舟形、左大文字が観れる船岡山。
誰もが認める「五山送り火」大人気観賞スポット。
自身も今回は気合を入れて挑戦しようとしたが、
ネットで過去の撮影状況を調べていく内に諦めました。
気合と体力のある方は是非とも挑戦して下さい(笑)。
その他、京都御苑、広沢池、嵐山渡月橋等々…。

びしょ濡れのブーム情報

「マイパワースポット」を
何箇所か決めています。
 
一番好きなのは大きな公園です。
家から今の季節は自転車で
15分ほどで着きます。
 
暑いので水筒で水道水を
持って行きますがなくなると
公園の水道を使います。
 
これは比較的新しい、失敗のない
私にやさしい水道
 

 
昔ながらの水道。
最近はこの水道にはまっています。
かっこよく撮りたくて
モノクロ仕様です。
 
新しい水道の感覚で使うと
思い切り噴水のように出てきて、
先日びしょ濡れになりました。
 
水栓の開け方に失敗して
びしょ濡れになるとダサいです。
 
あまりの濡れ具合に
ちょっと呆然とし無言で
水道の脇に立っていました。
 
子どもがそのあと使って
私よりも思い切り水が出て
私のバッグも濡れました。
 
子どもが大笑いしたので
その時怒りました。
 
「この水道とは絶交だ」
そう言い捨てて、下についている
他の蛇口を上に向けて
牛のように水を飲みました。
 
イライラしながら自転車に乗って
こぎ出したら、濡れたために
最高の涼しさを感じました。
 
子どもははしゃいでいました。
 公園の緑の中でワクワクしました。
そのうち服は乾きました。
 

 
そんな些細でありながら
心から驚くような体感が
「失敗」の中にたくさん隠れています。
 
最近は公園に行くと真っ先に
「絶交した水道」に向かいます。
 
「絶交した水道」をいつの間にか
この公園の中で1番愛している
自分に気がつきます。
 
スマート水栓は私に応えてくれるけど
絶交した水栓は
私が成長して応えるしかありません。
 
次こそはこの水栓を私の実力で
使いこなす!とメラメラした
想いで真正面に立ちます。
 
ビビっているとダメだ、
顔面に水を受けて笑われてもいい、
そう思いながら蛇口をひねっています。
 
まだ使いこなせず濡れていますが、
上達してきています。
 
この夏はずっとここで勝負しては
負けてそうな気がしています。
 
ハッと我に返ってみると
ツバメが空を飛んでいて
蝶々が水道のまわりの水たまりで
水を飲んでいます。
 
生き物同士、同じ空間で
不思議な気持ちになります。

ここが私のマイパワースポットです。
ウェブにもガイドブックにも
のらないラグジュアリーな空間が
近所に溢れているように思えます。

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