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みなさまこんばんは。
1年ぶりに新潟の実家の方へ帰ってました。
ビュッフェは一度も行っていないのですが、久しぶりの田舎グルメに食欲の暴走が止まらず、結果ビュッフェ以上に食べまくってお腹ポッコリのぽんけです。
あと、なんだかよくわからないのですが娘達が私に質問して、何を答えても「うわっ 気持ち悪っ」と返してくるのが、娘達二人の中で流行っているようで、
「パパっておヒゲ生えて来るの?」
「来るよ」
「うわっ気持ち悪っ」
まあこれはわかりたくないのですが、まだわかるとして、
「パパってちゃんと歯磨きしてるのー?」
「してるよー」
「うわっ気持ち悪っ」
もうわけがわかりません。
娘をもつ世間一般のお父様方が同じ経験をされているのか、それとも我が家だけというか私が気持ち悪いのかそこんところが今とても知りたいのです。
さて、今回は今年の初めの方に新春ディナービュッフェにいってその素晴らしさから、ディナービュッフェのたびに行っております、京成ホテルミラマーレのディスカーロのサマーディナービュッフェへ行ってまいりました。
スイーツ好きの間でミラマーレとしては、かのミレフォリアが有名ですが、料理中心で考えますとディスカーロも素晴らしいのです。
ディスカーロの場合、フェアの内容によって値段を変えているようですので、値段が高い=良いものが食べられるという期待ができるので、今回はあの新春ディナービュッフェより500円アップというのが単純に楽しみでした。
あと毎回思いますが、子供料金が本当にリーズナブルでありがたいです。
そんな今回のサマーディナービュッフェのお料理たちです
ただ、いろいろ(後述)ありまして、興奮して名札とりわすれてることに帰ってから気が付きましたので、名前はうろ覚えのものがあります。
千葉県産卯の花牛のローストビーフ
とても5000円台のビュッフェででてくると思えない品です。
肉質だけでなく、肉の大きさも立派で、同じ千葉市内にローストビーフの頂点とどことはいえませんが底辺がいただけるのが興味深いですね。
もちろん、都内を含めましても他のホテルビュッフェと比べましてもこの価格帯で国産牛肉のローストビーフをいただけるところはないんじゃないかと思います。
マトウダイと海老のトマト似的なお名前と記憶しております
マトウダイの身が大きく、海老も殻付き大物がゴロゴロと他にも魚介たくさんで、非常に贅沢な一品。
トマトの酸味が魚介と上手くマッチしておりました。
パスタと一緒にいただいても美味しかったとおもます。
そういえば今回はパスタがありませんでしたね。
豚肉の炒め物、スパイシーポテト添え的なお名前だったと記憶しています
ディスカーロの場合、おすすめメニューとして表記されていないメニューも豪華で美味しいので困ります。
肉厚の豚肉がジューシーでたまらない。
チキンの枝豆とクリーム煮的なお名前だったと記憶しております
こちらも鶏肉が立派で美味しい。クリームソースに枝豆っていうのが良かったです。
真鯛の塩釜焼き
塩釜を外しますと、これまた立派な真鯛が大きめに
中まで塩味がしっかりとうつっていてちょうどいい塩梅でした。
炭焼きうなぎのバルサミコ風味 ごぼうのリゾット添え
贅沢すぎです。
同ホテル内のミレフォリアのミラーチェというコース(4500円または5500円)でいただけるものと同じものがビュッフェに登場
ビュッフェでうなぎと聞いて、事前に細かく刻まれたうなぎ料理を想像していましたが、肉厚のうなぎが大きめにどーんと。
炭で焼かれた鰻は蒲焼き風で炭火の香ばしい香りがたまりません。
バルサミコソースはものによって量が多かったり少なかったりして、バルサミコ酢の酸味の具合が違うのですが、個人的には少ないほうが好みでした。
ごぼうのりぞっととの相性もよく、量もちょうどいいので、これはかなりお代わりさせていただきました。そしてこれが品切れることなく補充され続けるという幸せ。
牛テールの濃厚スープ
感動の一品。
まさに濃厚な牛テールの出汁がたっぷりと。
味付けは塩スープでキノコの出汁などもうまく出ていたとおもいます。
そしてそれぞれにゴロゴロと立派な牛テールが入っていて、じっくりと煮込まれた柔らかさは口の中でほぐれていきます。
こちらもリピートしまくりでした。
とうもろこしの冷製スープ
トウモロコシの甘さがしっかりと
スペイン産 生ハムとフルーツアサイーのジュレ添え
フルーツはイチジクとメロン
生ハムの塩気が果物の甘さをより引き出していました。
アサイーのジュレもよい仕事をしていました
ロミロミのサーモン ハワイアン風
胃袋の関係で断念した品(T_T)
オマールエビのテリーヌ オーロラソース
オマールエビはミキサーで一緒にテリーヌにされているとおもっていたら、なんと大きなプリプリの身が真ん中にどーんと
いやー贅沢贅沢 テリーヌのなめらかな食感とオマールエビのプリプリの食感のコントラストがまた楽しい
黒豚のなんだっけな ベリーソースでいただくやつでした
パテ・ド・カンパーニュのようなあら目のゴロゴロ黒豚の食感が良かったです。
ベリーソースも意外にもマッチ。
魚介のマリネ
タコとサーモンといくらと鯛だったかな?
お醤油がおいてあったので、マリネソースの存在に気づかず、
わさびがおいてあればよかったのになーと言ったのを統括マネージャーに聞かれてしまいまして(笑)
これはマリネですのでマリネソースをかけていただくことを想定しておりまして、ただ、お好みもあるので醤油も用意させていただきましたとのこと。
ちなみにわさびはお願いすれば出していただけたようです。
毎回こちらの魚介の新鮮さは保証付きです。
マリネでも食べてみればよかったのですが、他にも食べるものが多くて。。。
カジキマグロとアボカドのポキ
こちらも美味しそうだったのですが、泣く泣く断念(T_T)
トウモロコシのムース とんぶり添え
こちらも断念したのですが、某ブログさまより、そうでしたか。
おすすめでしたか。。。(T_T)
ソデイカの炙り トマトベルジュソース
まずイカがすごくやらかい
そしてトマトベルジュソースの相性の良さにびっくり。
一瞬イカも醤油だろとおもったのですが、これは素直に従ってよかったです。
殻付きホタテ、サザエの炭火焼き
実演での提供
どちらも丸ごと1個使用の贅沢さ
ホタテはバター醤油の定番
サザエはサザエの苦味をうまく活かした磯の香りのするスープが良かったです。
大人のお味
ズワイガニのカクテル
新春依頼のカニ食べ放題!
食べ放題のカニって、いったい生前どんなカニだったのか心配になるほど身が痩せていて、ぱきっとおってスーッとひっぱいても筋しか出てこないようなところが多いのですが、ディスカーロのは先の先まで身がパンパンにつまっています。
見ての通り殻と身の間に隙間がないんです!
ちょっとこれが食べ放題というのが信じられませんね。
食べやすいようにカットされており、かつカニ用のホジホジ棒(正式名称知らず)もあるので殻剥きに時間をとられることもなく、存分に蟹の身を堪能できました。
カニは満腹でも入るので最後の方はカニ攻めしておりました(笑)
スパムのスパイシーピラフハワイアン風? だったかな?
こちらは他のメニューと比べますとオーソドックスでして、特筆すべきところはなかったのですが、パンを除くと唯一の主食でしたので重宝しました。
自家製黒豚ソーセージの鉄板焼き
こちらも美味しかったです。
詰められた黒豚は非常にやわらかく、スパイスとあわせられた黒豚の風味がたまりませんでした。
嫁さんが気に入った用で、ひたすらお代わりしていました。
焼いていたシェフの方に、撮影時、帰るときと、しきりにいつもありがとうございますといわれていたので、顔を覚えていただいているようでした。
私達がうかがうと毎回いつも同じ鉄板のすぐ横の席だからでしょうか(笑)
ローストビーフはたっぷり用意されていましたので、売れに売れてましたが品切れは帰るまでありませんでした。
さて、スイーツコーナー
レストラン統括マネージャーさん自ら「下(ミレフォリア)には及びませんが」と笑いながら言われましたが、ミレフォリアが素晴らしすぎるのであってこちらが悪いというわけではありません。
いつかディスカーロととスイーツをミレフォリアが担当したプレミアムビュッフェが開催されないかなーと勝手に期待しております。
ミレフォリアの次回のお話も少しだけ伺うことができました。ドキドキ。
スイーツは名札がないので名前は適当です
抹茶のケーキ。
ロールケーキは生地がふんわりしていて好みでした。
メロン、マンゴー、苺の3種でしたかね。
杏仁豆腐は牛乳寒天みたいな簡易版ではなく、杏仁の粉末とミルク、アーモンドのエッセンスもしっかりと感じされる本格的な作りでした。
風味がよく非常になめらかで気に入りましたのでひたすら食べました。
ベリーのムースはちょっと滑らかさが足りませんでいしたかねー?
クレームダンジュ? っぽいものはバニラの香りが強く出ていて気に入りました。
ソースはキウイとベリーの2種類がありました。
こちらもひたすらリピート
他にチョコファウンテンなどもありました。
うちの子たちがひたすらパパきもい、きもい(涙)いいながらマシュマロをつけて楽しんでました。
パン。
キャパ不足でいっさい食べておりませんでしたが、このパンが後にドラマを生み出します。
それでは実際にいただいている写真などを
夢のようなテーブル!
ソーセージ美味しかったですー
今回料理で一番リピした2品
ほんっに美味しかったです
ローストビーフ
厚切りでお願いしたらどーん
ちょうどテラスと同じくらいのサイズでしたが、肉質はもちろんこちらのほうが段違いで上です。
肉のやらかさ、脂部分の味の良さは国産牛肉ならではですね。
ちなみに厚切りといわないとこのくらいのサイズで提供されました
毎回魚介類の素晴らしさ、種類の多さも驚かされます
サザエのつぼ焼き
キモも入っていて好きな人にはあの苦さがたまらない
毎回ほんとにカニが立派で素晴らしい。
種類は少なかったのですが、味としては悪くないと思いますヨ。
さすがにミレフォリアと比べてはいけませんが。
最後の方でコーヒーゼリーが出てきました。
コーヒーゼリーというかカフェオレゼリーという感じでしたかね。
ミルク感のあるコーヒーゼリーという感じで美味しかったです。
というわけで今回も期待をまったく裏切らない素晴らしい内容でした。
毎回肉類、魚介類の豊富さは驚かされるばかりです。
ちなみに来月は更に豪華なホテル開業記念スペシャルディナービュッフェがなんと同じ値段で開催されるそうです。
統括マネージャーさんに値段据え置きなんですねとうかがったところ、プレミアムな内容でも値段はずっと5,500円で行こうと思っているとのお話でしたので、今後も5,500円がアッパーな値段のようですよ。
帰る時に、9月もお待ちしていますと言われたのですが、子供の運動会でいけるかどうか怪しいのですが内容みると行きたくてしかたがありません。
なんとか説得して参加できるといいのですが。
スイーツの実演もあるのでスイーツも良さそうですし。。。
さてさて、すでに当日にアップされた他所様のブログを読まれていた方はご存知だと思いますが、ビュッフェ台のスイーツのあたりをうろうろとしておりましたら、突然綺麗な女性に話しかけられました。
「パンで無いものがあっても言えばもってきてもらえますよ!」
と、突然のことなので完全に面食らってしまいまして、
完全に挙動不審の状態でお礼を言ったのですが、
そのときは大変失礼しました。たぶん、顔がひきつっていたかもしれません。
ほんとに驚きました。
ずっと家に帰ってもなぜあのときに突然話しかけられたのか理由がさっぱりわからず、そんなに私、パンほしそうな顔してたのかなと???がいっぱいだったのですが、アップされたブログをみてびっくりしました(笑)
料理偏重のビュッフェですから、まさかスイーツ(と軽トラ)で有名な方がはるばるいらしてるとは夢にもおもわず、完全に無防備でした。
そうとしっていれば、もっとたくさんお話すればよかったなーと。
むしろパンだけ食べて帰ってもいいくらいだったと後悔しました。
思えば、ビュッフェスタート前に店の前に集まっている方々の中でもひときわ美しさで目立っていた方でしたので、まさかその方だと知った時は余計びっくりしました。
これは、今後ディスカーロ更に人気化の要員になってしまうかもしれませんね^^;
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さてさてお待ちかね? のにぎ日記の2話ですが、ありがたいことに楽しみにしていただいている方がいらっしゃいましたので、今回は特別に大盛りサービスで一気に3話まで掲載いたします! その分長いですので心してお楽しみくださいませ。
○第二話○
雪だから傘はいいやと(新潟の人は雪くらいでいちいち傘をささない)会社を飛び出したら、雪ではなく、みぞれですらなく、ほぼ雨で店につく頃には頭からびしょ濡れになりました。
昨日からテレビをつければ10センチ!10センチ積もる! と叫び煽っていたテレビ局の人達や気象庁の方々、ならびに鉄道関係の方々は全員頭を丸めてYouTubeにアップするように。
イライラしながらベローチェに着くと今日はガラガラです。にぎにぎのおねーさんはレジどころかそもそもお店に居ません。
空いている原因はこれかと一瞬思いましたが、にぎにぎのおねーさんは私にしかにぎにぎしないはずなので、雪にみせかけた雨のが原因だと思います。
昨日のねずみ男みたいなレジの人も居ないようで、今日のレジは新顔の女性店員でした。
しかしながら、理由はあえて書きませんが、なんとなくにぎにぎしてほしい感じではなかったので、お釣りのでないようちょっきりと払いましたが、レシートを若干にぎにぎめで渡されました。
でもあまり悪い気はしませんでした。
コーヒーを受け取り、まっすぐ蜂蜜に向かいます。今日も孤独な戦いの幕開けです。
ところが、いつもはとろーりとなかなか出始めない蜂蜜が、今日にかぎりシャッバシャッバで、注ぎ口から大量に流れ出てカップから溢れてしまいました。
こんなシャバシャバの蜂蜜なんかみたことありません。
そもそも蜂蜜を名乗っていいレベルではなく、あえて名付けるなら蜂水です。
これは冗談抜きで店員さんが、私のFacebookをチェックしてるんじゃないかと思いますが、友人のみの公開なので変装をして友人に紛れているが、友人の中にスパイがいるんじゃないかと怖くなりました。
そういえば、今日は久しぶりに店長が居ました。
店長が私に意地悪してるのかと思うと少しカッとしますが、これがまたなかなかの美人さんかつどうにもこうにも格好がエロい(他の店員さんはズボンなのに店長だけなぜかミニスカートです)ので許すことにします。でも、変なイントネーションだけれど。
けして私がM気味だからとかそういう理由ではありません。
じゃあの。
今日のベローチェはにぎにぎのおねーさんが居ました。辞めたのではなくて安心しました。
昨日は居なかったねずみ男も今日は居ます。
あれ? 昨日二人とも休みだったというのは偶然なのだろうか?
おいおい、二人で一緒にバイト休んで、人目を忍んであるいは人目もはばからずお前たちはいったいどこで何をにぎにぎしてたんだと思うと、とてもムラムラもといムカムカしてきました。
ふつふつと湧き上がる嫉妬心で、普段はおとなしめに見られがちな私の中で恐ろしいモンスターが目を醒まします。
今日のシフトですが、もちろんレジはねずみ男です。
サディスティックな美人店長の虐めは今日も続いています。
とりあえず例のごく一万円なんか持ってないので、ささやかながら千円札で攻撃をしかけました。
ところが、千円札を直接手渡したのにねずみ男はトレイを持ち上げて受けとるという暴挙にでました。
いわば逆にぎにぎというか、にぎにぎ封じです。もちろんこっちからにぎにぎするつもりなんかありませんでしたが。
この行為にはさすがにカチンときました。
蜂水だろうがコストは0ではないはず。とりあえず空のマグカップに満タンになるくらい注いで店にダメージを与えようとおもいました。
ところが、昨日蜂水だったのに今日は普通の蜂蜜にもどっていました。
しかしながら、中身はほぼ空っぽの状態で、かつ元の粘度に戻っているので、逆さまにしてどれだけ待っていてもいっこうにカップに垂れてこず、
このまま待っていたらお昼休みが終わってしまいそうでしたので途中で諦めました。
ことごとくこちらの行動の先を読み、矢継ぎ早に手を打ってきます。
店長は美貌と知性と残忍さを兼ね備えていて、それらを総動員して私を虐めてきます。もうたまりません。
ちなみに、今日ふと思ったのだけれどあの備え付けの蜂蜜は何に使うのでしょうか?
便宜上コーヒーにいれてますが、味はまったく合いません。
そういえばスタバにも蜂蜜ありました。
あと、スタバのアイスのハズレ棒みたいなのも使い方わかりません。
誰か教えてください。
北方領土還せの右翼団体がうるさいです。
じゃあの。
○第三話○
昨夜俺のイタリアンでお腹いっぱい食べ、ご機嫌で帰宅する途中の出来事です。
最寄り駅につき、家まで帰る途中、携帯でFacebookにいただいたコメントをみてニヨニヨしながら歩いていたら、頭に衝撃が走りその場にうずくまりました。
どうやら電柱に激しく衝突して、額をしたたか打ちつけたようです。
私はけっこう歩くのが早い方なので、相当な衝撃でした。
余りの痛さにおでこを触ってみると、手がぬるっとしました。どうやら血が出ているようです。
暗くて見えない分恐怖が増します。骨が見えていたらどうしよう。
山Pがドクターヘリでやってきて、現場で楽しそうに手動式のドリルで頭蓋骨に穴をあけるシーンがふと思い浮かんでゾッとしました。
真っ暗のなか携帯みながら歩いていたとはいえ、何千回、何万回と歩きなれた道です。
スーマリの1面なら目隠しでもクリアできるように、歩きスマホをしていても電柱になんかぶつかるはずがありません。
私の知らないうちに誰かが新しく電柱を建てたとしか思えません。
傷の程度がわからず、明日会社いや、ベローチェにいけるかな?
そんな心配と恐怖に怯えながらもなんとか家につきました。
額からだらだらと血を流しながら帰宅したダーリンの顔をみた、嫁さんの第一声は心配そうな顔ひとつせずに、「なにやってんの?」でした。
そのときの目は、ジョセフジョースターが波紋の修行で塔を登るとき、なんだかんだいって結局最後は助けてくれるんだろ的なことを言った時のリサリサの目にそっくりでした。
名前も、りさだけに臨場感バツグンでした。
イッテキマスのチュー イッテラッシャイのチュー タダイマのチュー オカエリのチュー トイレイッテクルネのチュー トイレカラモドッテキタヨのチュー
新婚時代の想い出がウソのようです。
「どうせ携帯みながら歩いてぶつかったんでしょ?」
仰せのとおりです。どこかからみていたのでしょうか。
「いつかやると思ってたのよね」
額から流れ続ける血はそのままに、矢継ぎ早に容赦なく冷たい言葉がが浴びせられます。
あこがれの俺のイタリアンに嫁さんをおいて先にいってきた恨みもあったのでしょう。
幸いおでこは皮が擦りむけていただけで骨に異常は無いようでした。
目立たないように肌色の絆創膏をつけると、あとはある程度前髪で隠れるので、なんとかパッと見はわからないようにごまかせました。
ところが翌日会社に着くと、会う人、会う人に「どうしたんですか」と聞かれます。
恥ずかしいけど本当の事を話すとみなさん、怪我の心配なんかしてくれずに大爆笑です。
社内にはまだ怪我のこと知らない人がたくさんいるのですが、もう笑われたくありません。
今のうちに笑われず傷の心配をしてくれるような理由を考えてください。
たとえば、道に飛び出してきて轢かれそうな仔犬を助けたときに負傷した、的なやつお願いします。
真剣にお願いします。
ベローチェの話は今日の帰りにでも
にぎにぎ
今日のベローチェは店長が居ない代わりに新しい店員さんがいました。少しきつそうな感じですがなかなかの美貌。
レジもにぎにぎのおねーさんではなく、いつもの雑用のポジションでした。
でも今日の私は昨日とは違う。
今日だけはにぎにぎされなくてもにぎにぎのおねーさんの笑顔がみれるからいいとおもいました。
おでこにでっかいバンドエイドをつけているから。
冷えピタかな~?とおもってよくみるとバンドエイド。
壁ドンならぬよくバン。
そのギャップにどんな女性でも母性本能をグリグリこねくりまわしてキュンとさせてしまう自信がありました。
忙しくいつも余裕がなく、ギスギスしている会社の人々さえ笑顔に変えたパワーでにぎにぎのおねーさんの笑顔をゲッチューできるとおもいました。
にぎにぎが無くても、もうそれだけで満足だと。
私に喫煙席希望かどうかを聞いてきたにぎにぎのおねーさんの態度は予想外のものでした。
目があった瞬間笑顔どころか、手に持っていたグラスやカップがたくさん乗っているトレイを放り投げ、私のところに駆け寄ると
「だ、大丈夫ですか?だれか、お医者様!お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」
と叫ぶこともなく、めっちゃ素でした。
哀しくなりました。
寂しくなりました。
あんなににぎにぎしてくれた日々はいったいなんだったのでしょうか。
「いつかはこうして終わっちゃうのかな?」
頭の中でglobeのキャンストップフォーリンラブがリフレインします。
マークパンサーのラップが胸に突き刺さります。
今まで常にポジティブだった自分でしたが、急に不安になりました。
人の心は弱いものですね。
弱気な自分はさらに弱気な考えをし、弱気のスパイラルに陥ります。
そもそもにぎにぎのおねーさんは手をにぎにぎしてくれるから、にぎにぎのおねーさんなのであって、手をにぎにぎしてくれないおねーさんはにぎにぎのおねーさんじゃないんじゃないかって。
にぎにぎのおねーさんじゃなくて、別の名前で呼ばなければいけないのじゃないかって。
昔はたくさんにぎにぎしてくれたけど今はぜんぜんにぎにぎしてくれないおねーさんとか、そういう名前に変えないとだめなんじゃないかって。
レジにならんでいる間、もう心が折れそうになりました。
でも、ねずみ男に千円札を渡すときふと財布の中に古いレシートをみつけました。
ブレンドコーヒー180円
お預かり230円
お釣り50円
と書かれたレシート。
にぎにぎのおねーさんが初めて私の手をぎにぎしてくれたときののレシートでした。
あのとき、彼女は私の中でただのベローチェのおねーさんから、私の手をにぎにぎしてくれるにぎにぎのおねーさんとして生まれ変わったのです。
あの頃の記憶が甦り、すっかり弱っていた私の心は縮んだストローの包み紙に水を垂らしたときのように、ぐんぐん元気になりました。
なぜ今まで気が付かなかったのだろうか。
今はにぎにぎのおねーさんが昔のように私の手をにぎにぎしてくれなくて、たとえこの先もにぎにぎのおねーさんが私の手をにぎにぎしてくれない日が続いたとしても、あのときにぎにぎのおねーさんが私の手をにぎにぎしてくれた事実は変わらない。
だから私はにぎにぎのおねーさんが私の手をにぎにぎしてくれた日々の記憶を胸に、にぎにぎのおねーさんがまた昔のようににぎにぎしてくれる日を信じて、毎日にぎにぎにぎのおねーさんに会いに、にぎにぎのおねーさんが働くベローチェに通い続けようとおもいました。
にぎにぎのにぎにぎによるにぎにぎのためのにぎにぎ
No にぎにぎ No Life
にぎにぎ for all, にぎにぎ for one
その言葉をみなさんにも贈ります。
ちなみに、店長の居ない今日は容器にたっぷりと蜂蜜が入っていたので、蜂蜜封じの犯人はやはり店長と思います。
そればかりか私の帰り道に電柱を建てたのも店長かもしれません。
にぎにぎ