迫力に自信
今日も、朝から雨が降り続き、曇天模様の空。
そんな雨空を眺めながら、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの『レクイエム』を聴く。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、演奏はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の1961年録音のもの。
第1曲目『永遠の安息を』から大変な迫力で、鳥肌が立って来るほどだ。
主よ、永遠の安息を彼らに与え、
絶えざる光でお照らしください。
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このモーツァルトの『レクイエム』は、ジュゼッペ・ヴェルディ、ガブリエル・フォーレの作曲した『レクイエム』とともに、三大レクイエムのひとつと言われている。
ところで、モーツァルトの『レクイエム』については、奇妙な伝承がつきまとっている。
次第に凋落し、失意のどん底にあったモーツァルトの元にある日、灰色の服を着た見知らぬ男が訪ねて来て、自分はある人物の代理人であると称し、高額の報酬を約束して、前払い金をモーツァルトに手渡し、『レクイエム』の作曲を依頼したという。
モーツァルトは、代表作『魔笛』の作曲を手がけてから、『レクイエム』の作曲にとりかかるが、次第に体調を悪くして行き、1791年12月5日に35歳で他界してしまう。
その後、この『レクイエム』は、弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーが補筆をし、完成の日の目を見たという。
その完成までの奇妙な経緯、モーツァルトの突然の死などから、モーツァルトに『レクイエム』の作曲を依頼したのは、黄泉の世界からやってきた死神だった、という奇怪な噂が流れるようになり、やがてそれは伝説化していった。
しかし、その真相はモーツァルトの死から170年以上を経た、1964年になってようやく判明する事になる。
モーツァルトに作曲を依頼したのは、フランツ・フォン・ヴァルゼック伯爵という地方の領主であり、代理人として訪ねて来た灰色の服の男は、その知人であるフランツ・アントン・ライトゲープという人物であった。
ヴァルゼック伯爵は、有名な作曲家に匿名で作品を書かせて、自分の名前で発表するという事をやっていたアマチュア音楽家なのであった。
そんな経緯がありながらも、この『レクイエム』はモーツァルトの死後、高く評価されて、モーツァルトの代表作のひとつとして広く認知されるようになる。 まさに数奇な運命の作品、といえよう。
特に今日のような日に、この曲を聴くと、言うに言われぬ思いが宿って来る。
午後、ある方から先日の記事にコメントをいただいたが、そのコメントにはモーツァルトの事が書かれていた。
そんなシンクロニシティもあり、今日は不思議な気分となる。
迫力が止まらない
モエレ沼公園にあるビーチにて
帰りにソフトクリームも食べて大満足な一日でした
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