迫力おいしさ新鮮
つい先日、スタバのキャンペーンを利用して、ドリンク1杯でちゃっかりゴールドメンバーになれた私
人生初のTrenta
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大宮さんのBLのお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「だから思わないように・・・そう言う事・・・考えないようにしてました。」
「・・・。」
「心がつながってさえいれば・・・それでいいって・・・。」
「・・・。」
思い出す。
彼氏がいましたって・・・最初にニノが言った言葉。
過去形って事は。
今は・・・いないってことで。
そして・・・この話の流れからいくと。
多分・・・哀しい別れをしたんだろうな・・・と。
そう・・・想像がつく。
って言うか・・・俺は。
どうしてこんなに冷静に聞いていられるんだろう。
好きな人の昔の恋人の話なんて。
本当は・・・聞きたくなんかないはずなのに。
・・・。
・・・。
なんとなく気づく。
ニノが・・・こんなことだけど。
本音を口にしてくれていることに気づく。
そして・・・ここが。
この話を知ることが。
俺とニノにとっては・・・先に進むためには大事なことなんだって。
そう・・・思って。
そう思ったら。
こんな話だけど。
ちょっと・・・心が上向きになった。
「でも・・・。」
「・・・。」
「もう・・・想像できますよね・・・この後の話。」
「・・・。」
「昨年の・・・まさにこの花火大会を・・・けっこうこの辺りでは大きな花火
大会だったので・・・。」
「・・・。」
「一緒に見たいって誘ったんですけど・・・。」
「・・・。」
「その日は用事があるって断られて・・・。」
「・・・。」
「それで・・・だから来る気はなかったんですけど・・・。」
「・・・。」
「その日・・・仕事が終わってから・・・相葉さんに誘われて・・・ここに見に来たんです。」
「・・・。」
ここに。
昨年も来てたんだ。
なんとなく・・・この後の話。
想像はつく。
「桟敷ではなかったので・・・。」
「・・・。」
「ちょうどこの辺・・・木のあたりで・・・相葉さんと二人で見てて。」
「・・・。」
「それで僕・・・見ちゃったんです。」
「・・・。」
「その人と・・・浴衣の女の子が・・・一緒に花火を見てるのを。」
「・・・。」
想像通りだった。
そういう事って・・・あるんだな。
こんだけ大人数がいて。
暗いのに。
そういうの・・・見ちゃったりするんだよな。
「一緒に見てるだけならまだ・・・よかったんですけどね。」
「・・・。」
「キス・・・してたんです・・・花火見ながら。」
「・・・。」
言ってから。
きゅっと口を堅く結んだニノ。
眉根が・・・少し寄った。
言いたくなかったよな・・・そんな事。
思い出したくも・・・なかったよな。
自分とはキスできない・・・って言った相手が。
キスしてるとこなんか見ちゃったらどう思うか。
・・・。
・・・。
もう。
想像すらしたくない。
「それで・・・さよならを選びました。」
「・・・。」
「去年の暑い日・・・花火の次の日に・・・僕から別れを・・・。」
「・・・。」
「その人には・・・あっさりと言われました・・・わかったって。」
「・・・。」
「そういう事です。」
どーーーん
音がして。
花火が始まる。
音が大きくて。
さらに近くて。
その迫力に。
息が止まりそうになる。
「行きましょう。」
ちょっと大きな声でニノが俺を促す。
まだ・・・話は終わってないんだけど。
でも。
花火がキレイで。
音が大きくて。
話をするような雰囲気ではなかった。
・・・。
・・・。
だけど。
つづく
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作者のナツコです。
読んでくださって、ありがとうございました。
お話はまだまだ続きます。
毎日0時8時16時に更新の予定でございます。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです♪
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