第一阿房列車 (新潮文庫) [ 内田百間 ]

新潮文庫 内田百間 新潮社ダイイチ アホウ レッシャ ウチダ,ヒャッケン 発行年月:2003年05月 ページ数:317p サイズ:文庫 ISBN:9784101356334 内田百〓@6BE1@(ウチダヒャッケン) 1889ー1971。

本名・内田栄造。

別号・百鬼園。

岡山市に酒造家の一人息子として生れる。

旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。

漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。

東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。

1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。

初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。

俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 特別阿房列車(東京・大阪)/区間阿房列車(国府津・御殿場線・沼津・由比・興津・静岡)/鹿児島阿房列車前章(尾ノ道・呉線・広島、博多)/鹿児島阿房列車後章(鹿児島・肥薩線・八代)/東北本線阿房列車(福島・盛岡・浅虫)/奥羽本線阿房列車前章(青森・秋田)/奥羽本線阿房列車後章(横手・横黒線・山形・仙山線・松島) 「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」。

借金までして一等車に乗った百〓@6BE1@先生、世間的な用事のない行程を「阿房列車」と名付け、弟子の「ヒマラヤ山系」を共づれとして旅に出た。

珍道中のなかにも、戦後日本復興の動きと地方の良俗が描き出され、先生と「ヒマラヤ山系」の軽妙洒脱な会話が彩りを添える。

読書界の話題をさらった名著を新字新かな遣いで復刊。

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