大学生なら知っておくべき亀梨くんの3つの法則
翔潤のお話です。軽くBL含みますので、ご注意を。
相葉くん、頑張るっ!(*‘◇‘)
起動しないスマホを そっと下ろす。証拠が欲しかったが、動画の撮影は無理だった。
ならば、せめて 目の前の現実を記そう。
佐藤は、松潤の部屋の前で スマホの画面を見ている。何かを確認しているようだった。自分の部屋のように鍵を開け、ニヤリと笑いながら 部屋の中へと入っていく。
何を見てた?…さすがに、そこまでは確認出来ない。
佐藤は、ものの5分と経たないうちに出てくると、律儀に鍵を閉め、マグカップを手に 自分の部屋へと戻って行った。
…その行為に どういう意味があるだろう。オレには全く理解出来なかった。
赤と…青?紫かな?
佐藤が侵入した時刻と、退出時刻持ち出した物などを細かくメモした。
…決まりだ。間違いなく、佐藤はクロ。
松潤が戻って来たら、カズ兄の家に連れて行こうと 決めた。
「松潤…バイトなのかな」
ボソッと呟く。古着屋まで行って確認しようかとも思ったが、行き違いが怖い。松潤が帰ってきた所を捕まえるのが 一番確実だと判断し、車で待機する事にした。
コンコン
…え?
運転席の窓を叩く音。
覗き込む人影にオレは…言葉を失っていた。
「君は、ここで何をしてるのかな?」
「えっと…あの…」
「とりあえず…詳しい話は、交番で聞こうか」
言い訳する間も与えられず、半ば…強制的に 駅前の交番まで連れてこられた。
…何でも、見知らぬ車が長時間停まっていた事を不審に思った住民が、警察に通報したらしい。それならば、と 佐藤の住居侵入の件を報告する。
「あいつ、絶対怪しいから…捕まえてよ!」
「…あのね?私からしたら、君の方が怪しいんだよ?」
「だから、友達が帰ってくるのを車で待ってただけだって!全然怪しくないじゃん。そんな事より、佐藤を捕まえてよ!」
「まぁ、その件に関しては…現状、何も出来ることはないね。大体、君が知らないだけで、その友達から 鍵を預かってるのかもしれないだろ?」
「そんな!何かあってからじゃ遅いんだよ?!」
「はいはい、とにかく身分証明書出して?」
2時間ほど経っただろうか。長い押し問答の末、オレはやっと解放された。時刻は 9時半を過ぎている。
慌てて松潤のアパートに戻った。
「あ…部屋の電気がついている!」
ほっと安堵したオレは松潤の部屋のドアを叩いた。
つづく
お巡りさんの写真は、亀梨くんを使わせて貰いました…(・∀・)
miu